施行コースとその問題点
中山競馬場の芝1600mで第1コーナーのポケットの奥から発走。最後の上り坂以外は延々と下り坂が続くためスピードが出やすい。そして最初の第2コーナーまでの直線距離は240mと短く、そこで外枠発走の馬が大きな距離ロスを受けやすいためにフルゲートの頭数は阪神ジュベナイルフィリーズなどが18頭なのに対し16頭に減らされている。しかしそれ以外にも他の競馬場の同じ距離での競走のコーナーの数の2つであるのに対し3つと多く、またスプリンターズステークスなどの競走でも共通するが最後の直線距離も310mと短く第4コーナーを一団となって曲がるためにそこで大きく膨らんで距離をロスする外枠や最後の追い込みが得意な馬にとって非常に厳しいコース形態となっている。2009年現在、20年以上7枠・8枠の馬の優勝は無くGI昇格時にまで遡ってもそれは10頭以下での施行時に限られている。
つまり、枠順以外の勝敗の要素としては前めで内寄りの位置を確保するためのスタートの上手さや加速力などといった器用さが大きな割合を占めることになる。GI昇格後こそ「クラシックへの登龍門」とも言われクラシック出走条件に合わせて騸馬の出走を禁じるなどの変更が加えられたりしたが、この競走形態により1993年のナリタブライアンを最後にこの競走を制していた馬ばかりか出走していた馬の中ですら東京優駿を勝った馬はなく更にこの競走で2007年に3着に入ったキャプテントゥーレが翌年の皐月賞(クラシックの中で最も条件が近い)を制するまで長らくクラシック競走の優勝馬が出ていないという状況が示す通り、クラシックで不振になる傾向が強い。
1993年のナリタブライアン以降も勝ち馬から数多くのGI馬や種牡馬が出ていて出世レースではあるがそのほとんどが故障を発症してクラシックを棒に振ったり、マイラーとして活躍したり、早熟という結果になっている。
そのためクラシックを目指す競走馬は阪神競馬場の芝2000mで施行するラジオNIKKEI杯2歳ステークスや有馬記念当日に行われるホープフルステークスなどに出走させる傾向もあり、またかつて外国産馬に閉ざされていたクラシックも近年は開放されつつあるためこぞってここを目標に外国産馬が出走するという光景も見られなくなっている。なお武豊はこの競走で3度2着を記録しているものの、JRAGIの中でこの競走とマイルチャンピオンシップは未勝利である(2009年現在)。